腕時計のガラスの傷はどう修理する?曇りや水滴の対処法も解説

時計の風防ガラスの傷や曇りが気になる方はチェック!風防素材ごとの傷の対処法や、時計の内部が曇ってしまう原因を解説しています。

修理にかかる費用や、安く抑える方法も紹介しているので気になる方は一読してみましょう。

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風防ガラスは種類によって傷の付きにくさが違う!

アクリルガラス

アクリルガラスはアクリル樹脂と呼ばれるプラスチック素材で作られており、プラスチック風防とも呼ばれています。

アンティークウォッチに使用されていることが多く、他の風防素材に比べて軽く加工しやすいのが特徴ですが、他のガラスよりも傷が付きやすいのが難点です。

細かな傷や経年変化を味として楽しめる人には問題ありませんが、知らない間に傷が付いているということも珍しくないため、綺麗な状態を保つには扱いに注意が必要でしょう。

しかし、アクリルガラスは風防を交換しなくても研磨だけで傷が落とせるため、修理に出すことになった際に比較的安い料金で済ませることができるのは大きなメリットです。

ミネラルガラス

ミネラルガラスは一般的なガラスのことを指し、「無機ガラス」とも呼ばれています。

高級時計に使用されることはあまりなく、どちらかというとカジュアルウォッチに使用されているケースが多いです。

低コストかつ加工もしやすいため、多くの腕時計に採用されていますが、サファイアガラスほどの硬度は持っておらず、割れたり欠けたりしやすいのが弱点となっています。

アクリルガラスよりは傷付きにくいものの、硬度は高くないため取扱いには注意しなければなりません。

サファイアガラス

サファイアガラスはその名の通り宝石のサファイアと同じくらいの硬度を持つガラスで、高級時計にも頻繁に使用されています。

他の素材の風防に比べて傷が付きにくいのが特徴で、たとえ工具のように硬い物で擦っても見た目では分からないほどです。

綺麗な状態が保てるので風防としては理想的な素材ですが、コストがかかるためサファイアガラスが使用された時計は高値な物がほとんどとなっています。

また、サファイアガラスは傷が付きにくい一方で、衝撃を受けた時に傷付くのではなく割れる傾向があるため、修理の際は風防を新品に交換するのが通常です。

傷付いた風防ガラスは修理可能?

種類によっては研磨で改善することも

アクリルガラスを使用した時計の場合、浅い傷なら研磨だけでも目立たなくすることは可能です。

磨き用バフや耐水ペーパーなどを用意して自分で研磨をすることもできますが、素人のポリッシュだとかえって細かな傷が付いてしまう恐れがあるため、不慣れな方にはおすすめできません。

軽い傷なら3,000円程で研磨してもらえるので、無理に自分で行おうとせずに専門家に依頼をした方が良いでしょう。

深い傷でも8,000円程で対応してもらえるため、風防を丸ごと交換するよりは安いコストで修理することができます。

傷が酷い場合は交換が通常

ミネラルガラスやサファイアガラスの場合、アクリル風防のように研磨だけではどうにもならないことが多く、傷やヒビが入ってしまったなら交換することになります。

風防の交換は2万円程で依頼可能ですが、サファイアガラスの方がガラス代が高いため料金も高値になると考えて良いでしょう。

また、アクリルガラスの風防でも経年劣化によってシワがよっていると形状に問題が発生している場合もあります。

その場合研磨では研磨だけでは綺麗に直らないので、他の素材の風防と同様に丸ごと交換することになるでしょう。

傷をどう対処すればいいかわからない人は、まずは時計専門店の無料見積もりで状態を見てもらうのがおすすめです。

風防ガラスの曇りや水滴はどう対処する?

曇りの原因はどんなことが考えられる?

ガラスに付いた傷ではなく、時計の中の曇りが気になっている方もいるでしょう。

内部がくもっている場合、放置しておけば直るわけではないため早めの対処が必要です。

風防ガラスが曇るということは、内部に水が浸入したということなので放置しておくと故障する恐れがあります。

曇りはリューズを閉め忘れたまま使用してしまったり、パッキン、裏ぶたの経年劣化によって起こることもあるため注意です。

また、見た目では風防に傷や破損がなくても、見えない傷が付いており、その隙間から湿気や水分が入ってしまった可能性もあります。

水没させてしまった場合は応急処置も必要になるので、水没した時計の対処法を確認してください。

外気温と家の中の温度に差がある場合は、結露が発生したということもありえますが、その場合は一時的な物なので時間の経過によって解消されます。

時間が経っても曇り続けていたり、水滴が付いているようなら結露が原因ではないためメンテナンスに出してください。

一度オーバーホールに出すのがおすすめ

時計の曇りは、風防ガラスに見えない傷が付いており、そこから水が浸入した可能性もあれば、リューズやパッキンの劣化によって外部から水が入ってしまったこともありえます。

時計に精通していない素人では曇りの原因を突き止めることは非常に困難なうえに、原因が分かっても修理できないため、まずはオーバーホールを依頼するのがおすすめです。

オーバーホールに出せば劣化した部品も交換してもらえるほか、防水機能などもチェックしてもらえます。

もし3年以内にメンテナンスを受けていないようなら、曇り以外の不具合がないかチェックする意味でもオーバーホールを受けた方が良いでしょう。

メーカーに依頼をすると8万円程と高く付いてしまうため、メンテナンスを渋る人もいますが、時計専門店に依頼をすれば2万円前後で修理やメンテナンスを行ってもらうことが可能です。

曇りや風防の傷に悩んでいる人はもちろん、時間の遅れや電池交換なども通常よりお得に対応してもらえるので、時計のオーバーホール・修理にオススメの専門店5選!を参考にお店選びをしてみましょう。

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